2014年3月20日
この度、国連人間居住計画(ハビタット)は、日本政府による総額2.5百万ドルの支援を受け、「大型台風ヨランダ被災コミュニティ復旧支援事業:住宅再建を通じた生活再建」を実施します。日本政府が国連ハビタットのフィリピンにおける事業に拠出するのは初めてのことです。
2013年11月8日にフィリピン・ヴィサヤス地方を広範囲に襲った大型台風ヨランダにより、3.4百万世帯が被災し、1.1百万軒の住宅が全半壊しました。強風と高潮により特に海岸線では多大な被害を受けました。被災から4か月が経ちましたが、住宅分野の支援は未だ十分に行われていません。働き手を失ったり女性が世帯主である世帯や、高齢者・障害者を抱えた世帯など、最も支援を必要とする弱者グループは約2万~3万世帯と言われています。被災者たちは、十分な技術や道具も持たないまま、瓦礫をリサイクルした住居での劣悪で極めて危険な環境で生活しています。「災害に脆弱な地域」を「災害に強い地域」に再建し、今後も襲ってくる台風に備え早急の支援が必要です。
国連ハビタットは、中央政府や地元の自治体や住宅支援団体などとともに、被災したココナツの木材を再利用したり、地元の竹の資材やハリケーンストラップなどを使い、台風などの災害に強い住宅建築基準の研修を実施してきました。日本政府支援を通じて、住民が主体となる住宅再建を通じた生活再建事業を行うことで、これらのノウハウが地元住民に定着することを目的とします。また、対象地区がモデルとなり、他の被災地での災害に強いコミュニティづくりに役立てます。
事業概要は以下のとおりです。
事業名: | 「大型台風ヨランダ被災コミュニティ復旧支援事業: 住宅再建を通じた生活再建」 |
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対象地域: | パナイ島カピス州 | ||||||||||
事業費: | 2,500,000米ドル | ||||||||||
事業期間: | 1年 (予定) | ||||||||||
事業内容: |
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