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アフガニスタン


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縫製訓練と「いのちの水」事業(カンダハル)

2005.11.8

活動の背景と概要

ミシンを購入しているカンダハル女性コミュニティ・フォーラムのメンバーミシンを購入しているカンダハル
女性コミュニティ・フォーラムのメンバー

カンダハルの女性は十分な教育を受ける機会に恵まれなかったため雇用の機会がほとんどありません。アフガニスタンのようなきびしい伝統的なしきたりのある社会で多くの女性は(外で働く機会が無く)若い頃から(自宅で行える)刺繍を習得します。
しかしミシンや生地が手に入りにくいため縫製を学べる女性はわずか一握りです。以前もカンダハルで女性のための縫製事業が実施されました。しかし女性が市場との交渉までは携わる機会はほとんど皆無で、事業が終わると女性たちの活動も終わり持続性を欠いていました。
また、女性が製作したものを仲介人が非常に安価な値段で購入し市場で販売するというシステムが慣例でした。このシステムでは仲介人が仲介手数料という名目で利益のほとんどを搾取するのです。しかし政情が変わり女性は自分たちで製品の製造から販売まで行いたいという意見を出すことができるようになりました。

今回のプロジェクトではミシンや材料の購入・縫製訓練を実施し将来市場で販売できる品質の製品をつくる技術の習得を目指しました。技術の習得は雇用や家族を養う能力の向上に結びつくからです。加えて女性たちの自信や自尊心を培うこともできました。

カンダハル(地区6)に住む女性の言葉

「私の名前はAnar Gulaです。主人は目が見えません。小さな子どもが8人います。私は朝から晩まで他の家の掃除、洗濯、パン焼きなどして働いていますが受け取るお金をわずかです。私に技術が無いから仕方ありません。国連ハビタットが私たちのコミュニティ・フォーラムで縫製プロジェクトを開始しました。なんと幸運なことでしょう。
わたしも研修員の一人に選ばれたのです。講師はとても丁寧で、基本的なミシンの使い方やバッグ・子供服づくりを教えてくれました。訓練期間中私は以前のように一日中仕事をすることはできませんでした。しかしプロジェクトから一ヶ月に50ドル受け取ることができたので訓練を最後まで受けることが出来ました。
今、このプロジェクトは終わり、私は訓練中使ったミシンを家に持って帰ることができました。そして自宅で簡単な衣服やバッグを作って市場で売ることができるようになりました。

国連ハビタットと日本の皆様、私たちに希望と縫製技術を授けてくださって有難うございました。みなさんの親切は決して忘れません。
今、私は家族を養っていけるのではないか、と少しずつ自信が持てるようになりました。これからも他の女性たちと手を取り合ってみんなの暮らしが良くなるように働いていきます。
これからもどうぞ同じような支援活動を続けてください。カンダハルより心をこめて。」


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