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パプアニューギニア


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より安全なポートモレスビー・イニシアティブ(完了)

背景

犯罪は今、パプアニューギニアにおいて都市開発と都市管理に影響を与えている最も深刻な問題の一つである。パプアニューギニアは天然資源に恵まれているものの、その資源を最大限に生かすことができていない。これは都市部での高い犯罪率が都市部門への投資を妨げていることが原因のひとつである。深刻な暴力を伴う犯罪の頻発による治安の悪化は、ポートモレスビーの社会組織を侵食し、正常な市民生活を脅かしている。農村部から都市部への移民の増加がこのような社会悪の主因とされているが、他にも社会、文化、環境、制度、そして経済などのさまざまな要素が都市犯罪の原因として指摘されている。「より安全なポートモレスビー・イニシアティブ」は犯罪の主因を分析した上で、政府や司法機関、地域、伝統的な組織、教会、 NGO、民間セクターなどとのパートナーシップを構築し、その原因を解決する活動計画を策定・実施するものである。

成果

事業は引き続き、地域開発局の中に開設された技術支援チームを通して、政府や首都圏委員会、警察、司法機関、教会、NGO、民間セクターの代表で構成する分野横断的な運営委員会への支援を継続した。2003年の活動の中心は「若者と犯罪」に関する統計調査の分析や、「社会犯罪マッピング」を試験導入したバーンズ・ピーク地区における協議などに焦点を当てた。運営委員会のメンバーによる犯罪マネジメント関連の活動は、過去に実施した犯罪防止活動や現在実施中の活動の評価を含めてデータベース化された。これらの統計や評価はポートモレスビー市のための「地方の治安概観」にもまとめられている。また、ゴードンズ市場とバーンズ・ピークのための犯罪防止活動計画も開始された。

協力機関

パプアニューギニア政府地域開発局、警察・司法局、首都開発委員会(NCDC)、アングリアン教会、国連開発計画(UNDP)、商工会議所


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