パイロット事業同様、アジア都市の抱える特定の課題解決のために、参加企業や団体のノウハウを直接現地に伝えるためのワークショップや研修などを開催します。今後も現地自治体職員、学校、市民向けなど様々なワークショップを開催していく予定です。
廃棄物に関する専門家会議の中で、アジア側出席者からひときわ関心を集めたのが、段ボール箱を活用したコンポストの手法でした。アジアの多くの都市では適切な廃棄物処理や収集が大きな課題となっていますが、施設や設備の整備、専門知識をもった人材の育成が加速する人口増加に追いつかないのが現状です。段ボールコンポストは、家庭の生ゴミを堆肥化し、家庭から排出されるゴミの量を削減することにより、自治体の抱える収集・処分の課題を大幅に縮小することが可能となります。また、段ボールを活用することにより、容器など設置コストも低く抑えられ、住民側にとってもコスト負担が少ないうえ、良質の堆肥を入手できるメリットが得られます。国連ハビタットでは、今回ネパールでフォローアップのワークショップを行うこととし、ネパール政府および国連ハビタット水と衛生チームと共同で、ネパールの自治体廃棄物担当者への研修、段ボールコンポストの紹介・デモ・現地化や普及の方法について協議を行いました。