背景
パキスタンは南アジアで最も急速に都市化が進んでいる国の一つである。都市人口は5,800万人(2000年推計)で全人口の37%を占めており、毎年4.5%の割合で増加している。この増加率は農村人口の増加率の2倍以上である。都市化は人々にさまざまな恩恵をもたらす一方、都市人口の35-40%はスラム地域に居住しており、悲惨な貧困状態にある。また基本的な公共サービスの不足など貧困に関連した問題も深刻である。貧困層以下の人口の推計は22.4%から50%とばらつきがあるが、政策決定に関わる人々の間では都市の貧困が増加しているという事実はコンセンサスとなりつつある。住民の大半の所有権を持たず、飲用水や適切な衛生設備、廃棄物処理も得られていないスラム地区において、状況は特に深刻である。このような傾向を受け、パキスタン政府は第9次5ヵ年計画において地域のエンパワーメントを通じた貧困の根絶を優先項目に掲げた。国連開発計画(UNDP)パキスタン事務所は、このような状況を受け、以前に実施した事業「都市住民の生活改善プログラム(PLUS)」を基礎として包括的な「国家都市貧困根絶プログラム」を立ち上げた。同プログラムはパンジャブ、シンドゥ、バロチスターン、北西辺境州(NWFP)、アザド・ジャンム・カシミールの5つの県で5年間にわたって実施される予定である。国連ハビタットは、プログラムの実施計画の策定と広範囲の参加を促すアプローチの導入について、UNDPから支援の要請を受けた。
成果
2日間のワークショップが成功裏に開催され、5つの県(12対象都市)、政府、UNDP、および国連ハビタットから25人の専門家や政策決定者が参加した。ワークショップでは、貧困との戦いに関するコンセプトについて共通の理解をまとめた上で、詳細な活動計画と理論上の枠組みを策定した。
- パキスタン洪水被災地域における居住復興事業
- Primary School Reconstruction in Muzaffarabad (Completed)
- Humanitarian Information and Coordination (Completed)
- Transitional Shelter Provision for Baluchistan Earthquake Victims (Completed)
- Shelter Assistance to IDPs Living Outside of Camps (Completed)
- Water and Sanitation Improvements in Informal Settlements (Completed)
- Disaster Risk Management
- Sustainable Urbanization and Sustainable Energy Construction
- Shelter Assistance to Returnees in Conflict-affected Areas in NWFP (Completed)
- Documenting and Communicating Results Achieved and Lessons Learnt in the Post 2005 Earthquake Rural Housing Reconstruction Programme
- Reconstruction of Girls School in Swat District
- Improving Living conditions of IDPs out off camps through WASH Interventions (Completed)
- 地震被災者に向けた安全な土地へのアクセス促進事業(英語)
- 地震後の再建強化事業(英語)
- 災害後の国連共同アセスメント機構構築(英語)
- 緊急シェルターキット調達・分配事業(英語)
- 洪水後の情報管理・調整事業(英語)
- 地震被災家族に向けた土地へのアクセス促進事業(英語)
- 地震復興庁(ERRA)への技術・トレーニング支援(英語)
- Support to Spontaneous Shelter Recovery in Earthquake-affected Villages (completed)
- Support To Spontaneous Shelter Recovery in Earthquake Affected Villages in Pakistan (completed)
- 国家貧困根絶プログラムへの技術支援(終了)