国連ハビタットは、「国連ハビタット・ジェンダー政策」の策定(1996年)や「ジェンダー戦略会議」の設置(1997年)を通じて、「女性にやさしいまちづくり」の推進に重きをおいている。1999年に創設されたジェンダー政策課は、国連ハビタットの行う全てのプログラムにジェンダーの視点を取り入れるため持続的に提言を行っている。 ジェンダー政策プログラムの主な目標は、
(1)人間居住開発の中で女性の平等な国際的権限を確保する
(2)人間居住開発において男女の平等を維持するため、開発に関わる政府やNGOをサポートする
(3)プログラムを通じて、ジェンダー政策の推進を促す
の3つである。
事例
女性にやさしいまちづくりコンテスト
授賞式
授賞式
2003年2月の「女性にやさしいまちづくり」専門家会議(国連ハビタット本部主催:ナイロビ・ケニア)のフォローアップとして、2004年3月9、10日に福岡で、「アジア太平洋地域 ジェンダーとハビタットに関する専門家会議」を開催。地域の専門家12名により、スラムの改善、ガバナンス(都市行政・統治)、適切な土地保有の促進、政策と法律の改正などを検討し、ジェンダー(男女共同参画等)改革による地域住民の生活改善を模索した。
また、国連ハビタットは国連婦人開発基金(UNIFEM)との共催で、「第1回アジア太平洋 女性にやさしいまちづくりコンテスト」を開催。女性にやさしい地方行政を目指し、ジェンダー問題に積極的に取り組んでいる自治体を選出した。