1997年に設立された「まちづくり世界優良事例および地方リーダーシップ・プログラム」は、政府系機関、地方自治体、学術機関、草の根団体等による地球規模のネットワークを構築し、持続可能な「まちづくり」のための成功事例の収集や情報交換を目的としている。対象とする分野は、住宅、都市開発、都市行政、環境計画・管理、建築・都市計画、経済開発、社会参加、犯罪予防、貧困削減、女性、若者、文化遺産、自治体行財政等。収集された優良事例は、「まちづくり世界優良事例データベース(The Best Practices Database)」に蓄積される。この検索可能なデータベースには、140カ国以上から収集された、1,600件以上の優良事例が登録されている。
事例
2000年に優良事例データベースに登録されたネパールの「女性の権利向上プログラム」は、優良事例賞も受賞した。依存は真の権利向上ではない、との原則に基づいて設立された本プログラムは、参加する女性たちの自発的活動が基礎となっており、識字教室、小規模金融・事業に関する訓練、法的権利と擁護についての理解など、画期的な取組みを行っている。1998年12月の設立から2年あまりで、約12万人の女性がプログラムに参加。内11万人が識字テストに合格、5万人以上が小規模事業を立ち上げるなどの実績をあげている。